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【関連記事】『ゴジラ-1.0』日本映画初の視覚効果賞!山崎貴監督がキューブリックに次ぐ快挙
https://kubrick.blog.jp/archives/52409064.html
第96回アカデミー賞授賞式が11日(現地時間10日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めて視覚効果賞を受賞した。
視覚効果賞は、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与...
lucky_to_be_alive
2024-03-11T18:50:00+09:00
キューブリック関連記事
第96回アカデミー賞授賞式が11日(現地時間10日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めて視覚効果賞を受賞した。
視覚効果賞は、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉となり、過去には『ロード・オブ・ザ・リング』『タイタニック』などが受賞。日本映画が同部門で受賞した実績はなく、まさに歴史的な快挙。また、アカデミー賞の歴史において、監督として視覚効果賞を受賞したのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックのみだといい、山崎監督は55年ぶり史上2人目の受賞監督となった。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2024年3月11日 )
山崎貴監督以下「白組」のスタッフの皆様、おめでとうございます!!『ゴジラ-1.0』の視覚効果賞受賞が日本映画の歴史的快挙である事は間違いないです。ただ55年前のキューブリックの『2001年宇宙の旅』は視覚効果賞〈しか〉獲れなかったと言うべきで、快挙どころか屈辱のアカデミー賞でした。他に監督賞、脚本賞、美術賞にノミネート、作品賞はノミネートすらなし。同列に語るべきでない事に注意が必要です。脚本賞受賞予定者として会場に出席していたアーサー・C・クラークが非常に悔しがっていたエピソードはファンならよく知る話ですね。
ちなみにですが管理人の個人的な『ゴジラ-1.0』の感想を言えば「楽しめた!けど脚本のツメの甘い部分(整合性)は気になった。『シン・ゴジラ』よりは好きかな」というものです。まだ劇場公開していますので、未見の方はこの機会にぜひ。
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【関連記事】スタンリー・キューブリックの映画で最も高い興行収入を記録したトップ10
https://kubrick.blog.jp/archives/52408747.html
画像引用:IMDb - Stanley Kubrick
スタンリー・キューブリックは監督業で13本の長編映画を撮っただけですが、そのほとんどが今日名作として語り継がれており、映画全体に与えた影響は否定できません。特に晩年の数十年間は、この13本がすべて47年のスパンで公開されたよ...
lucky_to_be_alive
2024-02-21T12:20:49+09:00
キューブリック関連記事
画像引用:IMDb - Stanley Kubrick
スタンリー・キューブリックは監督業で13本の長編映画を撮っただけですが、そのほとんどが今日名作として語り継がれており、映画全体に与えた影響は否定できません。特に晩年の数十年間は、この13本がすべて47年のスパンで公開されたように、彼は臆することなくじっくりとプロジェクトに取り組んみました。キューブリックは決して大衆受けする映画や大作を作りたがりませんでしたが、それでも彼の作品のほとんどは興行的に成功を収めました。
以下は、彼のフィルモグラフィーの中で最も興行収入を上げた10作品です。最初の3作品(『恐怖と欲望』『非情の罠』『現金に体を張れ』)は興行収入のデータを見つけるのが難しいため、基本的に除外しています。同様に彼の初期の映画は、彼の後期の映画ほど興行収入に関するデータが多くなく、合計値は分かりやすくと考えインフレ調整されていません。いくつかの数字は疑ってかかるべきですが、できるだけ簡潔かつ単純に、ここにスタンリー・キューブリックのトップ10を提示します。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:COLLIDER.com/2024年2月7日 )
前文にある通り、インフレ調整なしに単純に興行収入成績順に並べただけだそうです。まあでも「だいたいそんな感じなんだろうな」というのはわかりますね。1位は意外かもしれませんが、1999年頃になると新興国や途上国でも映画が気軽に観られるようになったことと、トム様人気の影響が大きいのではないでしょうか。それを考えると1968年公開で2位の「稼ぎ」は凄いと思います。
では、順位をどうそ。
10位:『突撃』
興行収入:120万ドル
9位:『ロリータ』
興行収入:920万ドル
8位:『博士の異常な愛情』
興行収入:920万ドル
7位:『スパルタカス』
興行収入:1,700万ドル
6位:『バリー・リンドン』
興行収入:3,150万ドル
5位:『シャイニング』
興行収入:4,730万ドル
4位:『時計じかけのオレンジ』
興行収入:1億1,400万ドル
3位:『フルメタル・ジャケット』
興行収入:1億2000万ドル
2位:『2001年宇宙の旅』
興行収入:1億4,600万ドル
1位:『アイズ ワイド シャット』
興行収入:1億6,210万ドル
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【関連商品】スタンリー・キューブリック公式『Stanley Kubrick Store』の配送地域が全世界に拡大。日本からも注文OK
https://kubrick.blog.jp/archives/52408722.html
日本ではあまり知られていませんが、2019年に公式が運営するECサイトがオープンし、キューブリック作品のアイテムを販売していたのですが、配送地域に日本が含まれていなかったため、これまで積極的に記事にしていませんでした。ですがついに全世界への配送が可能になっ...
lucky_to_be_alive
2024-02-17T00:02:55+09:00
キューブリック関連商品
日本ではあまり知られていませんが、2019年に公式が運営するECサイトがオープン し、キューブリック作品のアイテムを販売していたのですが、配送地域に日本が含まれていなかったため、これまで積極的に記事にしていませんでした。ですがついに全世界への配送が可能になったようです(日本への配送は£9.97)。
『Stanley Kubrick Store』と銘打ったこの公式ECサイト。今のところ扱う作品は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』のみです。また版権・肖像権の問題からかデザインも映画のシーンの流用ではなく、オリジナルで起こされているものが多いので、その点を微妙に感じるかもしれません。それでもキューブリック存命中は頑なに自作の商品化を拒んでいたわけですから、進歩は進歩ですね。
過去、様々なファッションブランドがキューブリックコラボアイテムを発売してきましたが、最近は鳴りを潜めています。日本のブランドではサンキューマート、GU、ユニクロが低価格でキューブリックコラボを発売して話題(詳細はこちらのカテゴリー で)になりました。公式が充実してしまえばそういったコラボが実現しにくくなってしまうのかもしれませんが、ぜひまた各ブランドさんには再度のコラボをお願いしたいですね。
『Stanley Kubrick Store』はこちら
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【関連記事】キューブリックの傑作映画「時計じかけのオレンジ」の原作者アンソニー・バージェスが小説執筆を後悔したのはなぜか?
https://kubrick.blog.jp/archives/52408567.html
画像引用:IMDb - A Clockwork Orange
アンソニー・バージェスのSF小説「時計じかけのオレンジ」は、仲間と共に暴力犯罪を繰り返して刑務所に入った15歳の少年アレックスが、ルドヴィコ療法という人格矯正治療を受ける話です。映画監督のスタンリー・キューブリックが同名...
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2024-02-07T00:03:07+09:00
キューブリック関連動画
画像引用:IMDb - A Clockwork Orange
アンソニー・バージェスのSF小説「時計じかけのオレンジ」は、仲間と共に暴力犯罪を繰り返して刑務所に入った15歳の少年アレックスが、ルドヴィコ療法という人格矯正治療を受ける話です。映画監督のスタンリー・キューブリックが同名の映画を制作したことで世界的に有名な文学作品になりましたが、原作者のバージェスは後に執筆を後悔していたとのことで、その経緯についてスペインの大手新聞であるエル・パイスがまとめています。
映画「時計じかけのオレンジ」では、クラシック音楽をバックに陰惨な暴力描写が繰り広げられ、世界中の観客に大きな衝撃を与えました。また、ルドヴィコ療法を受けて一時は暴力や性行為を想像すると生理的嫌悪感を覚えるようになったアレックスが、最終的には元の残虐な心を取り戻すという展開も、自由と管理社会の衝突に対する風刺的な側面が強いものでした。「時計じかけのオレンジ」というタイトルは、アレックスがルドヴィコ療法で強制的に道徳的人間に変えられたように、果汁や甘味がある生物に機械的な道徳を適用する行為を暗示しているとのこと。
キューブリックの映画が世界中で話題となった後、新聞には「『時計じかけのオレンジ』強姦魔の一味を警察が追う」「『時計じかけのオレンジ』戦争で子どもが死ぬ」など、若者による苛烈な暴力や性犯罪を「時計じかけのオレンジ」と結びつける言説が増加したそうです。
原作者のバージェスは、イギリスの小説家であるD・H・ローレンスの伝記「Flame into Being(存在の炎)」の中で、「(『時計じかけのオレンジ』の)誤解は死ぬまで私を追いかけます。誤読される危険性があったので、この本を書くべきではありませんでした」と、ローレンスの問題作「チャタレイ夫人の恋人」になぞらえて書いています。バージェスは、「バチカンで修道女がレイプされたら、新聞社から私に電話がかかってきます」と述べ、「時計じかけのオレンジ」のせいで自分が暴力の専門家扱いされてしまったと愚痴をこぼしています。しかし、バージェス氏は問題の根本は小説ではなく、キューブリックの映画の方にあると主張していました。
1986年にアメリカで「時計じかけのオレンジ」が再刊された時の序文では、「私が初めて『時計じかけのオレンジ』という小説を発表したのは1962年で、世界の文学的な記憶から抹消されるには十分な過去であるはずです」と述べ、作品が大衆の注目を喚起し続けたのはキューブリックの映画の影響だと指摘。また、「私自身はさまざまな理由から、この作品と縁が切れたらうれしいと思っています」「不幸なことに、私の風刺的な本は原罪の毒気をまとった悪い卵のように臭かったため、多くの人にとって魅力的に映ったのです」と述べ、小説自体に芸術的価値はないと否定的な見解を示しています。
映画の「時計じかけのオレンジ」が話題になる中で、バージェスは自然と映画の広報担当者的な役割も果たすようになり、いくつかの式典にも出席したとのこと。しかし、こうした活動はバージェスを疲弊させ、映画の主演を務めたマルコム・マクダウェルと2人でメディアの前に出て映画に関する論争について話させられた出来事もきっかけとなり、バージェスとキューブリックの関係は悪化したそうです。
また、「時計じかけのオレンジ」はバージェスの原作小説もキューブリックの映画も大筋は同じですが、原作小説にある「第21章」ではアレックスが改心するパートとなっているのに対し、映画版にはそれがない点が大きな違いです。同じ小説版でも、アメリカで刊行されたバージョンには第21章が含まれていません。この理由についてエル・パイスは、「最後の部分がないのはアメリカ人編集者が介入した結果であり、その前のページで示された結果の方が示唆に富んでいると考えてその章を削除しました。キューブリックも同じように考えていたのです」と説明しています。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:Gigazine/2024年2月6日 )
『時計』を批判されてからのバージェスの言い分はいつも同じで、曰く「あの本はクズ」「最終章を映像化しなかったキューブリックが悪い」です。実は批判が始まる前は「叔父を殺した人がいたとしても、それをハムレット劇のせいにすることはできない」と映画を擁護していましたが、突如として立場を180度変えてしまいました。このバージェス変節(同時期にマルコム・マクダウェルも変節)の原因はやはり「脅迫」以外に考えようがありません。三者に浴びせられた凄まじい批判と脅迫。それに屈したバージェスとマクダウェルは映画を批判することで矛先をキューブリックに向け、キューブリックは映画を英国国内で上映禁止にし、封印してしまいました。
最終章については「主人公を好ましい人物にするように出版社の編集者に言われ、しぶしぶ付け加えた」が紛れもない真実です。バージェスは批判が始まるとこの一件を一切語りませんでしたが、そのことがバージェスの「批判の矛先逸らし」の心理を明確に裏付けていると考えます。キューブリックはこの事実を知っていたので、「何をいまさらイヤイヤ付け加えた最終章を持ち出して【これが真意】などど言い張るんだ?」とバージェスの裏切りに激怒しただろうし、生涯没交渉を貫いた事もこれで納得ができます。
キューブリックはこのような経緯や事実を発表し、反論することもできはずですが、黙って映画を取り下げ、その後もこの件については黙して語りませんでした。おそらく無益な口論で時間を浪費するより、早く次作を作りたかったんだと思います。バージェスに依頼していた、ナポレオンの人生を交響曲に翻案した小説『ナポレオン交響曲』は受け取らず(バージェスは後にこれを出版している)、『バリー・リンドン』の製作に邁進するのはよく知られている通りです。
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【関連動画】ニコール・キッドマンに73の質問 ─ 家族で暮らすオーストラリアの自宅/農場から。| 73 Questions | VOGUE JAPAN
https://kubrick.blog.jp/archives/52408389.html
VOGUE JAPAN公式から『ニコール・キッドマンに73の質問 ─ 家族で暮らすオーストラリアの自宅/農場から」というインタビュー動画がありましたのでご紹介。
キューブリックに関する質問は1つだけで、「キューブリックとの仕事は?」の問いに「最高の教授がいる大学の...
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2024-02-05T00:21:26+09:00
キューブリック関連動画
VOGUE JAPAN公式から『ニコール・キッドマンに73の質問 ─ 家族で暮らすオーストラリアの自宅/農場から」というインタビュー動画がありましたのでご紹介。
キューブリックに関する質問は1つだけで、「キューブリックとの仕事は?」の問いに「最高の教授がいる大学のようなものだったわ」と応えています。キッドマンはキューブリックとの仕事に関しては非常に前向きな発言ばかりで、それは数々のインタビューからも伺えます。以下のリンクを参照してください。それにしても相変わらずお美しいですね。
・【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』のニコール・キッドマンのインタビューから、キューブリックの映画製作への取り組み方を考察する
・【関連記事】ニコール・キッドマン・インタビュー『ビッグ・リトル・ライズ』。キューブリックとチャンスを獲得。「私は安全な場所からアプローチしない」
・【関連記事】ニコール・キッドマンが珍しくトム・クルーズとの結婚についてコメント
・【関連記事】ニコール・キッドマンはスタンリー・キューブリックとの仕事で演技の最高のコツを掴んだ
・【関連記事】ニコール・キッドマン、『アイズ ワイド シャット』撮影中はトム・クルーズと幸せだった。
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【関連記事】「シャイニング」の舞台のホテルがホラーの聖地に!ブラムハウスが展示スペースを担当
https://kubrick.blog.jp/archives/52408471.html
「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや「パージ」シリーズ、「ゲット・アウト」「M3GAN ミーガン」など、数々のホラー映画やスリラー映画を世に送り出してきたブラムハウスが、スティーブン・キングの小説「シャイニング」の舞台であるオーバールック・ホテルのモデ...
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2024-01-31T00:02:25+09:00
キューブリック関連記事
「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや「パージ」シリーズ、「ゲット・アウト」「M3GAN ミーガン」など、数々のホラー映画やスリラー映画を世に送り出してきたブラムハウスが、スティーブン・キングの小説「シャイニング」の舞台であるオーバールック・ホテルのモデルとなった米コロラド州エステスパークのザ・スタンレー・ホテルに新設される展示スペースのキュレーションを手がけることがわかった。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:映画.com/2024年1月30日 )
ザ・スタンレー・ホテル(スタンリー・ホテルとも)は小説版・TVドラマ版の舞台になったホテルで、キューブリックの映画版とは異なり真逆の瀟洒な白いホテルです。そのスタンリー・ホテルにホラー映画の展示スペースが新設されることになったそう。
スタンリー・ホテルには生垣迷路があるのですが、それはキューブリックの映画版からの引用です。おそらく宿泊客から「あれ?迷路はないの?」と言われて作ったものだと思いますが、映画版の舞台になったティンバーライン・ロッジ には生垣迷路はありません。まあ、あちらは世界的に有名なスキーリゾート&ホテルなので、特にそういった「工夫」をしなくても良いのでしょう。
一方のスタンリー・ホテルはというと、あれこれと集客に工夫を凝らしています。記事の展示スペースもその一環なのでしょうけど、この動画 (個人のvlogなので注意)を観ると、キューブリックの『シャイニング』に思いっきり便乗してます(汗。商魂たくましいと言いましょうか、このホテルは映画版とは直接関係ないのに・・・何だかな、という感じです。
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【関連記事】スタンリー・キューブリックの1987年戦争映画『フルメタル・ジャケット』のいくつかの視覚的ディテールが「間違っている」と専門家が指摘
https://kubrick.blog.jp/archives/52408406.html
画像引用:IMDb - Full Metal Jacket
このシーンは1968年1月のテト攻勢の一部であるフエ市での戦いを描いている。戦車が前進し、海兵隊が戦車の後ろに回る。しかし、その後、銃撃があった。つまり、事前に見通しを立てていたわけだ。でも、面白いのは、海兵隊員が立ち上が...
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2024-01-28T00:23:44+09:00
キューブリック関連記事
画像引用:IMDb - Full Metal Jacket
このシーンは1968年1月のテト攻勢の一部であるフエ市での戦いを描いている。戦車が前進し、海兵隊が戦車の後ろに回る。しかし、その後、銃撃があった。つまり、事前に見通しを立てていたわけだ。でも、面白いのは、海兵隊員が立ち上がってすぐに、事前照準したそのエリアに入っていくんだ。もし私が悪者、つまり敵だったら、海兵隊がすぐそこにいる間にもう一度発砲していただろう。でも、彼らはそんなことはしない。
はっきり言っておくが、ここはフエ市とはまったく似ていない。フエ市には、あのような高いビルはない。ビルが密集している。操縦スペースもあまりない。だがここではとても開放的に見える。これはロンドンの郊外、ベクトン・ガス工場で撮影されたからだ。ロンドン郊外だから曇り空なんだ。そのため、フエの戦いではほとんどの時間曇り空で、航空支援が入りにくかった。
さて、冒頭で建物から発砲が始まったとき、スナイパー1人ではなく、機関銃が何丁も設置されていることにお気づきだろうか。スナイパーなら2、3発撃ってその場から逃げ出すだろう。彼らはその場にいるから動くのは難しい。だから海兵隊は、この地域を砲撃して彼らを攻撃しようとするんだ。
そうだ、そこで彼は写真を撮っている。兵士が立派なカメラを持っているのは珍しいことではなかった。たまに休暇が取れるからね。サイゴンやホーチミンに行ったりね。将校であれば、香港やそのような場所に行くことができ、それほど高くなくても本当にいいカメラを買うことができた。
そして、これはベトナム人民軍のスナイパーだっただろう。ベトナム人民軍のスナイパーは特定の標的を狙う。ベトコンのスナイパーは混乱と恐怖を引き起こすだけの戦術を使う傾向があった。だからランダムに誰かを撃つ。無線ヘッドセットをつけて無線で話している男がいたら、おそらく将校だろう。格好の標的だ。視覚的な部分や設定が、私にはすべて間違っているように見える。曇り空以外は現実的だ。どうだろう。たぶん6点かな。
(全文はリンク先へ:SCREEN RANT / Stanley Kubrick's 1987 War Movie Has Some Visual Details "Wrong," Says Expert/2024年1月26日 )
専門家が言うならまあそうなんだろうな、という感想ですね。公開当時から「フエ(ベトナム)には見えない」という評はあったし、CGでいくらでもリアルな映像が作れる現在からすると、リアリティに欠けると言う評価は納得できます。
ですが、公開当時に「撮影は全部ロンドン周辺とイギリス南部」と何の事前情報もなしに看破できた人はほとんどいなかったと思います。少なくとも管理人は違和感なく受け入れていました。まあ、これもキューブリックの飛行機嫌いと遠方ロケ嫌いがなせる技なのですが、本人も「奇跡のように1平方キロに及ぶ廃墟が見つかった。本当の建物を破壊するというこのような機会に巡りあったものは、未だかつてないと思う」と満足げだったので、まあいいんじゃないでしょうか。
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【関連動画】『最も怖い映画のパフォーマンス ランキング Top10』
https://kubrick.blog.jp/archives/52408280.html
微妙なナレ声でおなじみのWatchMojo Japanさんですが、『最も怖い映画のパフォーマンス』というテーマで9位に『時計じかけのオレンジ』のアレックス、 5位に『シャイニング』のジャック・トランスがランクインしました。まあ『シャニング』のジャック・ニコルソンはわか...
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2024-01-26T00:01:42+09:00
キューブリック関連動画
微妙なナレ声でおなじみのWatchMojo Japanさんですが、『最も怖い映画のパフォーマンス』というテーマで9位に『時計じかけのオレンジ』のアレックス、 5位に『シャイニング』のジャック・トランスがランクインしました。まあ『シャニング』のジャック・ニコルソンはわかるのですが、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルは、なんかちょっと違うような。「最も怖い」ではなく「最も狂気じみた」が適しているように思えますね。
他、ランクインしたキャラクターたちは、映画ファンなら順位はともかく順当なトップ10入りだと思います。逆に新鮮味は薄い気がしますが。そんな中、キューブリックが2作品もランクインしてくるというのは、やはりその「画力(えぢから)」の強さにあるんでしょうね。
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【関連記事】〈とってもキューブリックっぽい?〉強制収容所を取り囲む地域を描く衝撃的ホロコーストドラマ ジョナサン・グレイザー監督『関心領域』5月24日から公開
https://kubrick.blog.jp/archives/52408337.html
A24製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作で、第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、第81回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)ほか3部門にノミネートされた「The Zone of Interest」(原題)が、「関心領域」の邦題で5月24日から公開される。
本...
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2024-01-21T12:54:10+09:00
キューブリック関連記事
A24製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作で、第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、第81回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)ほか3部門にノミネートされた「The Zone of Interest」(原題)が、「関心領域」の邦題で5月24日から公開される。
本作はイギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(13)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化したもの。「The Zone of Interest(関心領域)」とは、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。映画では、強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしが描かれる。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:映画.com/2024年1月19日 )
キューブリック・スメルがプンプンする予告編ですが、それもそのはず監督のジョナサン・グレイザーはMV出身の監督で、過去に「キューブリック大好き!」を隠さないMVをいくつか制作しています。
VIDEO
ブラー『ザ・ユニバーサル』
VIDEO
マッシヴ・アタック『カマコマ』
一般的にはジャミロクワイの『バーチャル・インサニティ』が有名ですね。このMVは撮影方法を含めて当時話題になりました。
VIDEO
『関心領域』ですが、かなり評価が高いようです。題材も興味深いですし、期待して公開を待ちたいと思います。
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【関連動画】創立100周年迎えるコロンビア・ピクチャーズが100秒に100本の映画を詰め込んだ動画を公開。『博士の異常な愛情』も登場
https://kubrick.blog.jp/archives/52408278.html
今年、創立100周年迎えるコロンビア・ピクチャーズが100秒に100本の映画を詰め込んだ動画を公開しました。『博士の異常な愛情』ももちろん登場。でも現在はソニーの傘下なんですけどね。
『博士…』は今年ロンドンで舞台化の企画が進行中です。どういう舞台になるか...
lucky_to_be_alive
2024-01-17T00:19:16+09:00
キューブリック関連動画
今年、創立100周年迎えるコロンビア・ピクチャーズが100秒に100本の映画を詰め込んだ動画を公開しました。『博士の異常な愛情』ももちろん登場。でも現在はソニーの傘下なんですけどね。
『博士…』は今年ロンドンで舞台化の企画が進行中です。どういう舞台になるか興味はあるので、画像か動画が公開されましたらまたご紹介したいと思います。公式サイトはこちら 。
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